5月17日(金)
5Sネットワーク見学会を、小島染織工業株式会社で行いました。
小島染織さんは埼玉県羽生市にある武州生藍染、原反加工の会社です。
創業が明治5年、140年以上続く伝統ある会社です。昨年のTVドラマ「陸王」で、
使用されたこはぜ屋の法被はこの小島染織さんで製造しています。
5S活動をメインで行っているのは、若手のリーダーたちです。
工場見学もこの若手リーダー中心で行われました。
工場見学が終わったら、工場内敷地の倉庫を利用したショップに移動して質疑応答です。いい雰囲気ですね。

参加者からは、どのうように5S活動を継続してきたのか、活動時間の捻出の仕方、5S委員会などの運営の仕方、ちょっとした改善アドバイスなどありました。
小島染織さんに指導に当たらせてもらって、思う事ですが、
わたしたちの改善はまず、「整理」から入ります。整理とは要らないモノを見極め、捨てるという行為ですが、この小島染織さんの「捨てる」は、一般の会社の「捨てる」とは精神的にのっかかるものが違います。なにせ、140年以上続く会社で、使用している設備古いものが多く、いったん捨ててしまったら手に入らないですからね。
このような状況化で、5S活動を推進するわけですから、当初は大変な反対をくらったことでしょう。
しかし、リーダーを筆頭に彼らは5S活動の意義をきちんと理解し、周囲の人たちを根気よく説得しつづけ、自分たちで手を動かし改善を進めた結果、今回の見学会を受け入れるだけのレベルまで到達しました。この5S改善活動を通して、彼らの判断力、決断力、現場力は確実にレベルアップしていると感じます。
凡事徹底という言葉がありますが、特別な事をするのではなく、できる事は確実にやる、あきらめない姿勢が人の心を動かし、会社を変える原動力に繋がる事を改めて実感しました。