第4回インストラクター研修

6月14日(木)
第4回インストラクター研修を行いました。

午前中は座学です。

「スピード整理術」「仕事の哲学」「4Sを極める」のテキストを使い講義を行いました。スピード整理術を使った講義では、テキストの目次からインストラクター生の気になる項目を選んでもらい、その項目にたいする意見を交わしながら理解を深めていきました。以下、インストラクター生が選んだ項目です。

 ・収納を、人に見せることができますか。

 ・捨てるともったいないのではない。置く場所と、探す時間がもったいないのだ。

・「まだ使えるモノ」が、一生のゴミになる。

 ・すっきりとした空間から、新しいアイデアが生まれる。

 ・戻しやすくなければ、結局散らかる。

仕事の哲学を使った講義です。

 ・難しいのは劣後順位の決定である。

  優先順位は決めるのは簡単で、大げさな管理をしなくとも、進んでいく。重要なことは、その優先順位の項目に対して、十分な時間や労力をまわせるように、劣後順位の高いもの(=優先順位の低いもの)をいかに少なくするかである。

 ・破棄が新しい仕事を進める。

そして、午後からは第2回目の現場研修です。

A、B、Cチームに分かれて受け入れ企業先で現場指導を行いました。

受け入れ企業様は、前回インストラクター生のアドバイスを真摯に受け止めて頂き、実際にこの短期間で改善していただきました。インストラクター生のアドバイス以外にも、ご自身で気づいた場所を改善していただいたり、今後改善してみたい場所・課題なども見えてきたみたいで、5Sの良さを体感された様子でした。研修現場も変化が実感できるほど変わっていたみたいで、その変化の程度はインストラクター生の想像を超えるものだったようです。

今回の受け入れ企業様は「商店」が多く、今まで5Sを導入した事が無いため、5Sというものがどういったものなのか、どのような効果があるのかは知りません。それをインストラクター生が1から説明していきました。経験が無い分、上手くいくのか多少の不安はありましたが、5Sの意味や目的などきちんと理解していただき活動していただきました。

現在は情報化社会です。検索すれば大抵の答えは手に入る世の中です。便利な世の中ですが、その反面、知ったかぶりになったり、調べる事に時間を費やすようになり、実践する時間が大きく奪われていると感じます。

知ったかぶりしたり、5Sの知識を頭にたたき込むだけでなく、実際に手を動かしながら5Sをやってみる。やってみるとモノが動く。モノが動くと今まで隠れていたものが見えるようになり、次の課題が見えてくる。その課題をつぶしていく。そういった活動の姿勢やサイクルが、現場を少しずつですが、確実に変えていきます。

今回の受け入れ企業様のような姿勢こそが重要であると実感した良い研修となりました。