味の素株式会社 九州支社様 足利5S視察

2018年7月25日

味の素株式会社九州支社さま15名が足利流5Sの視察に訪れました。

味の素様といえば、日本でもいち早く働き方改革を実行してされており、就業時間を30分早く変更したり、完全フレックスタイムを設けるなど、様々な試みを実行されております。

味の素様とは、藤江氏(現:味の素株式会社 常務執行役員)ときむら5S実践舎の木村氏が日本生産性本部でお会いした時からのお付き合いとなります。働く人に焦点を当て、そこで働く人々が活き活きとした活動をすることで、会社全体が活性化し、魅力のあるサービスを提供できるようになり、お客様・社会のために仕事が出来るようになるという足利流5Sの理念に賛同されたのがきっかけです。そんな藤江様の肝入りで今までも幾度となく、味の素社員が足利を視察に訪れて、足利流5Sを学んでいただいております。

今回の訪問では、足利流5Sの考えをどのように社内に浸透させているかを見ていただこうと、足利市内の「(株)深井製作所」さまと「(株)エコアール」さまの2社に見学を受け入れていただきました。

深井製作所さんの場合は、

FPS(深井プロダクトシステム)というトヨタ流のモノづくりをベースに取り組みまれており、中間倉庫にあった在庫3日分を1日分に縮小できた事例や、不定期定量生産(生産時期は決まっていないが、生産数は決まっている)―定期不定量生産(生産時期は決まっているが、生産数は決まっていない)というどちらの発注にも柔軟に対応できるように、それぞれで生産管理方式を変えているなどお話などを伺いました。

エコアールさんでは、

長期連休前に6Sデーがあり、徹底的に5Sを行う日を設けたり、汚れやすい場所は朝、昼、夕の一日最大3回清掃するようにしています。また、各5Sチームで提案を出し、もっとも効果があった改善には金一封がでるような表彰制度もあるというユニークな取り組みを紹介して頂きました。

次に、足利流5Sの講義を行いました。足利流5Sがどのように始まったのか、世間一般の5Sとは何が違うのか、5Sの捉え方・進め方などを中心に紹介しました。

質疑応答では、足利流5Sの特徴でもある「期限をきらない」「資料は作らない」「数値化しない」などの項目について多くの質問が出ました。

味の素はグローバルな食品会社でありますが、今回視察した金属加工工場・スクラップ工場は、はじめてご覧になるという事でした。「同業者だけの見学会では視野がなかなか広がらないが、異業種の生産現場を見ることにより、その業種で、どのような考え方がベースとなって生産現場が成り立っていくのかを知ることが出来る非常に良い機会でした。」とおっしゃっておりました。