第9回インストラクター研修

8月23日(木)
第9回インストラクター研修を行いました。

午前中は座学です。
「4Sを極める」「トヨタの現場管理」のテキストを使い講義を行いました。

午後からは改善ツールの代名詞、「パイプツール」の紹介と、組み立て実践講座を行いました。パイプツールに関しては、市内5S先進企業見学会でもたびたび紹介されておりますし、もうすでに導入している、取り扱った事があるという方がほとんどでしたのでスムーズに講義知ることが出来ました。パイプツールを使用した各企業の改善例の数々を紹介した後、実践も行ってもらいました。

あらかじめ準備した棚を一旦分解して、また組み立てるという実践をやってもらいました。今回の9期生、全9名のうち、パイプツールを知っている方は8名、作成した事がある方は6名でしたので、私自身が組み立てをレクチャーするのではなく、作成した事がある研修生とない研修生で分かれて、インストラクター生同士で教え合ういう方式を取りました。

下図、組み立て風景です。その教え合う姿は、立派なインストラクターとしての風格があります。

続いて、3名×3グループに分かれてピン立てのワークをやってもらいました。

6×6=36個の穴にピンを立てていき、すべてのピンを立てることが出来れば終了。その時間を競い合うという簡単なワークです。

【どうすれば早くピンを立てることが出来るのか】この命題に対して、最初は一人一人個人で考えてやってみる。続いてチームで考えて、最後には9期生全員で知恵を出し合い、作戦をたて、トライしてもらいました。

「どうゆう順番でピンを立てていったらいんだろう?」
「横1行全部立て終わってから、2行目を立てて行ったらいんじゃない?」
「そうすると、1行目が邪魔で2行目が立てにくいんじゃない?真ん中の縦列から立てていった方が効率的だよ。」
「ピンはどうゆう風に渡した方がやりやすい?」
「右手で渡した方がいい?それとも左手で?」
「ピンが机から落ちた時は○○さんがとって渡してあげて」

などなど

活発な作戦会議が行われ、皆さん真剣に取り組んでいました。結果はというと、個人で考えてやるよりも、チーム・全員で知恵を出し合った方がタイムは縮まりました。達成感もあったと思います。

普段の仕事もこのような雰囲気でコミュニケーションを取り合えば、毎日会社に行くのが楽しいでしょうね。もちろん結果もついてきます。
しかしながら、普段の仕事となると縦割りで、他部署の事は関係ないと無関心。自分たちの事で精一杯で前工程・次工程まで頭が回らないのが現実なのではないでしょうか?
明確な目的があれば、それを達成しようとコミュニケーションが活発になりますし、いろんなアイデアも浮かんできます。

今回のピン立てワークで見せたインストラクター生の姿は、理想の働き方ではないでしょうか。