9月28日(火)
足利商工会議所にて第12期前期のインストラクター養成講座修了式を行いました。



半年間、全10回の講義で「学んだこと」、自職場で「実践したこと」、講義を受けて考え方が「変わったこと」など、皆さん上手にまとめて発表して頂きました。
今回は各チームとも実践職場での改善がすさまじく、実践研修を受けて頂いた企業様も大変満足して頂きました。


- Aチームは倉庫通路の確保と、棚の上や備品置き場を徹底的に整理して成果を出してくれました。
- Bチームは不要在庫の削減により、工場内の有効スペースを約30%も拡大するという成果を出してくれました。
- Cチームは商品準備に30分かかっていた時間を約5分に短縮するという改善成果を出してくれました。
この改善はたった4回の訪問で達成した成果です。短い時間の中で最大限の成果を出してくれた各チームに拍手です。
ある研修生はこの養成講座を振り返り、以下の事を仰っていました。「実践研修で受企業様に1回、2回、3回、4回と訪問するにつれて、請け企業の担当者がどんどんやる気になってくるのが分かった。1回目の訪問では、正直『何をやらされるんだろう?この人達は何をしに来たんだろう?』といった疑いの目で見られていたが、改善を進めていく中で、企業担当者が快く受け入れてくれるよう変わってきた。最後の訪問では、『もう終わりなんですか?もう来ないのですか?』と求められているのを実感した。この短時間で人間って変わるんですね。」
5Sには人を変える力があります。仕事ではあまり目立たない人でも、5Sになると目の色を変えて取り組んでくれる人がいます。不思議なもので、必ずどこの会社にもいます。
会社一丸となって5S活動を行いたいところですが、実際のところ、そううまくはいきません。まずは、火をつければ勝手に燃えてくれる「ガソリン的人間」を発掘し、その後、全社的な活動に広げる事が企業で5Sを浸透させるコツになります。
研修生は今後自社にて5Sを引っ張っていくリーダーになります。この研修で学んだ事を十分活かしていただければよいかと思います。